微男微女

日常の考察

女子校“あるある”事件

(2015/4/15のブログ)

 

男女別学の学校に通っていた人にバイセクシュアルだとカミングアウトする。
すると「男子校/女子校だったから、普通にそういう人いたよ」
といった反応が返ってくることがある。

 

この反応に含まれる意味を考える。
知人にも同性と付き合っている人がいたよ、だから気にしないよ、という意味なのか。
男子校/女子校の“あるある”だよね、という意味なのか。

 

両方を意味していることもあるだろう。
どちらでもなく、ただそういう人がいたという事実のみを伝えたかっただけのこともあるだろう。
相手の意図を読み取るのは難しい。

 

私は中学2年生のときから高校を卒業するまで女子校に通っていた。
(共学だったが中学2年のときに転校した。)
同級生に好きな人がいた。
その噂は、同学年の人全員が知っていた。

 

大学生になった。
久しぶりに高校の友達に会う。
たいてい、恋愛の話になる。
「彼氏できた?」

 

“彼氏”がいるかどうかを聞かれる。
“彼女”である可能性は想定されていない。
カミングアウトをすると、驚かれる。

 

中学・高校のときに流れていた噂を知っていたはずの人たち。
あの噂をどう捉えていたのだろう。

 

噂だから真実ではないと思ったのか。
真実だけれど、“あるある”だと思ったのか。
本気で好きなわけではないと思ったのか。
たまたまその人を好きになっただけで、基本的には(?)異性愛者だと思ったのか。
それとも単に忘れていたのか。

 

理由はいろいろ考えられる。
どれなのかはわからない。

 

おもしろいことに、私自身も当時は自分のセクシュアリティを自覚していなかった。
大学生になったら彼氏ができたらいいなと思っていた。

 

女子校“あるある”事件だと思っていたのは、私自身だったのかもしれない。

 

ではまた!

 

きゅうり(矢野友理)