人間だもの、毛は生える
(2015/4/22のブログ)
「スカートって寒そう」
男が言った。
少し女に同情しているようなニュアンスだった。
「スカートはたしかに寒い。
でもズボンを履くという選択肢もある。
寒ければズボンを履けばいい。
暑いときだけスカートを履く、と使い分けられて便利。」
私はズボンしか履けない男に少し“同情”しかえした。
(男がスカートを履いても問題はないが、履きづらい社会だと思う。)
夏に長ズボンだと暑い。
それでも半ズボンを履いている男はあまり見かけない。
七分ならいる。
「七分でも結構涼しいんだよ」
男の友達が教えてくれた。
でも、と続きがあった。
どうやら七分は履けないらしい。
履けないというより、履かないようにしているらしい。
「すね毛を見せないでほしいと女の子に言われた」
えっ!?
すね毛の何が悪いのか。
人間だもの、毛は生えるでしょ。
七分のズボンだと毛が見えるかもしれない。
生えてたら見える。
そんなの当然でしょ。
なぜ隠すことを“相手に求める”のか。
見せてはいけないものなのか。
女のわき毛や男のヒゲもそう。
多くの人が剃っている。
剃らなければいけない不文律でもあるのか。
「清潔感」のため?
毛は清潔感を損なうもの?
脱毛が流行っている。
私もいつか脱毛したいと思いつつ結局していない。
そもそもなぜ脱毛したいのか?
改めて自分に聞いてみた。
毛がない方がキレイに見えると思う。
これが理由だ。
毛は汚いものではない。
印象の問題。
私の場合、髪はあった方が良くて、わき毛はない方が良い。
自分でそう思っている。
その方が自分で自分の見た目に納得できる。
わき毛が見える女がいても何の問題もない。
すね毛が見える男がいても何の問題もない。
“印象の良さ”を“相手に求める”暴力は、好きじゃない。
ではまた!
きゅうり(矢野友理)