微男微女

日常の考察

「そういえば女子でした」

(2015/5/19のブログ)

 

会社で鍵を管理している。
先輩に鍵を磨く仕事を頼まれた。

 

鍵を磨く道具の場所がわからない。
一般職の先輩(女)に聞いて案内してもらった。

 

磨くコツも教わった。
「鍵は1つ1つ外したほうがいいよ」
「はい」
「手に持って磨いてもいいけど、タオルの上に置いたほうがいいかもね」
「はい」

 

手に持って磨いていた私は、たしかに磨きにくいと思っていた。
先輩のアドバイス通り、タオルの上に鍵を置く。

 

「手に持って磨くと、手が汚れて荒れちゃうからね」

 

先輩はこう続けた。
「女子だし!」

 

反射的に私はこう言っていた。
「そういえばそうでした」

 

「えー!?」
先輩は苦笑いしながら(女であることを忘れていた私に)驚いていた。

 

女である事実は変わらない。
でも、女だと意識して仕事をしているわけではない。

 

手が荒れたら嫌だという思いはある。
でも、女だからという理由ではない。

 

先日書いたブログ

「男は汚れてもいい?」

http://kyuuchan.hatenablog.com/entry/2015/06/16/232516
の内容と重複するが、
「きれい」と「女」
「汚い」と「男」
の結びつきが強いと感じることがある。

 

この結びつきは
「女だからきれいでいなければならない」という圧力や
「男だから汚れても気にしてはいけない」という圧力になりがち。

 

無意識のうちに圧力で誰かを苦しめていないか、
振り返る良い機会になった。

 

ではまた!

 

きゅうり(矢野友理)