微男微女

日常の考察

性別の問題なのか個人の問題なのか

(2015/3/31のブログ)

 

学生最終日。
明日の入社式に備えて、明るい茶色だった髪を染めて落ち着いた赤茶色の髪にしてもらった。

 

以前、別の美容師さんが「美容師業界は上下関係が厳しく、まるで軍隊みたいだ」と言っていたことを思い出し、「美容師さんって大変なんですね」と言ってみた。
美容師さん(たぶん男)はたくさん語ってくれた。

 

「たしかに上下関係は厳しかったよ」
「今は昔ほどではないけれど」
「女の先輩の方がこわかった」
「男の先輩もこわかったけれど、男の先輩はアメとムチをうまく使い分けていた」
「女の先輩はムチしかなかった」

 

さて、ここで「男の先輩」と「女の先輩」が比較されているが、果たしてこれは性別の問題なのか個人の問題なのか。

 

たまたまその女の先輩がこわくて、たまたまその男の先輩がアメもくれる人だったのかもしれない。

あるいは美容師業界では女の先輩の方がこわい傾向にあるのかもしれない。

美容師業界だけでなく、どの業界でも女の先輩の方がこわい傾向にあるのかもしれない。
いや、それはないか。

 

私の髪を担当してくれた美容師さんは「男の先輩」と比較して「女の先輩」をこわいと表現した。
その美容師さんの女の先輩は全員こわかったのだろうか。

 

一部の人だけを見て、
「男はこういう傾向がある」
「女はこういう傾向がある」
と、人類全体の傾向に変えてしまう人がいる。
なぜか「男」「女」という枠組みで考えてしまうのだ。

 

あなたが「男だから」「女だから」と思っていることは、もしかしたら「その人だから」なのかもしれない。
私は、性別より個人を見つめる人でありたい。

 

ではまた!

 

きゅうり(矢野友理)