微男微女

日常の考察

【読書記録】屋上のテロリスト/知念実希人

知念実希人さんの「屋上のテロリスト」を読みました。

 

この作者の方の本を読むのはこれが初めてです。お名前は以前から知っていて、ミステリーを主に書かれている認識だったのですが、この小説は私の中ではミステリーというよりサスペンスでした。

 

第二次世界大戦後に日本がポツダム宣言を受けいれず、かつてのドイツのように「壁」で東西に分断されてしまった、という設定の物語で、女子高生が壮大なテロを計画、実行します。

 

「一人の犠牲者も出さないで、世界を変えることなんてできると思う?」

女子高生テロリストはこう言いました。この台詞に込められた意味がわかった時、感動せずにはいられませんでした。

 

いったい何が仕組まれていて、どう決着がつくのか、最後までハラハラします。

 

ストーリーもよかったですが、個人的には女子高生と自殺志願者の会話や、政治家たちの会話が特に面白かったです。

 

重いテーマを扱いつつも、ライトノベルっぽい感じで、全体的にさらっとしていました。

 

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ではまた!

きゅうり(矢野友理)