【読書記録】カエルの小指/道尾秀介
道尾秀介さんの「カエルの小指」を読みました。
この前読んだ「花と流れ星」がすごく良かったので、同じ作者さんの本を手に取ってみた、という経緯です。
元詐欺師の主人公が、ある中学生のために大掛かりなペテンを仕掛けるというストーリーで、
読んだ感想は……手の込んだ作品というか、練りに練られている感じがするというか……とにかく驚きの連続でした。
どんでん返しがある小説って、最後にすべてがひっくり返るような大きなサプライズが待っているのが一般的だと思うのですが、これはもう、いたるところにどんでん返しがあって、ページをめくるたびに「えっ、そういうことだったの?」と驚き続け、最後の最後まできれいに騙されました。
頭の中の「事実」が何度もころころ変わるのに、全然混乱しなくて読みやすかったです。「花と流れ星」を読んだ時も思ったのですが、やっぱり私は道尾秀介さんの文章がすごく好きです。
この作品は「カラスの親指」の続編らしく、「カラスの親指」はまだ読めていないので、近いうちに読みたいと思います。(読んでいなくても充分楽しめました!)
☆
カエルの小指 a murder of crows (講談社文庫) [ 道尾 秀介 ] 価格:924円 |
ではまた!
きゅうり(矢野友理)