微男微女

日常の考察

「ーっす」という言い方が気になる

「ーっす」という言い方が気になります。決して嫌なのではありません。ただ気になるだけです。どう気になるのか、書いていきます。面倒な奴だと思わず、ぜひ最後までお付き合いください。

 

 

「そうです」ではなく「そうっす」と言ったり、「しているんですよ」ではなく「してるんすよ」と言ったり……このように「ーっす」という言い方をする人がいます。

 

これまでは特に違和感なく聞いていたのですが、ある日突然、「そういえば私はそういう言い方をしないなー」と思い、以降、「ーっす」という言い方が気になるようになりました。繰り返しになりますが、嫌なのではありません。ただ気になるだけです。モヤモヤするという意味ではなく、興味があるという意味で気になっています。

 

最初は、いわゆる「ら抜き言葉」のような感じで、「です」の「で」を省略して「ーっす」と言っているのだろうと思っていました。でも、いろいろ聞いていると、「行きます」を「行くっす」と言ったりもしているようなのです。もし「行く」を丁寧に言って「行くです」となるなら「で」の省略で「行くっす」になるのは納得感があるのですが、「行くです」とは言わないので、「行くっす」という言い方になるのがとても不思議です。

 

これは若者言葉の部類なのかもしれないですが、個人的には若者言葉というより、男性が多用する言い方のように感じています。(一部の、ですが。)もしかしたら、私の知り合いの女性に「ーっす」という言い方をする人が少ないだけで、世の中には「ーっす」という言い方をする女性の方も多くいらっしゃるのかもしれませんが、主観的には、男性が多用している印象です。自分自身、性別で括られるのが好きではないのに、こういう話をするのはどうかなとも思ったのですが、あくまで「傾向として」私が感じていることを書いてみました。(性別については、私が男性/女性だろうと思った性別で判断しており、本人の認識とは異なる可能性があります。また、きちんと論文等を調べたわけではなく、言語学の知識もなく、あくまで主観で語っています。ご了承ください。)

 

男言葉/女言葉と呼ばれる言葉があります。たとえば、語尾を「ーぜ」とするのは男性、「ーわよ」は女性、というように。でも、こういった言葉は、だんだんユニセックス化してきています。私の周りの人が話す言葉を聞いても、男女で語尾に違いがあると感じることは少なくなりました。

 

また、社会人になるとタメ口で話す機会はぐんと減り、基本的に敬語で話すようになります。敬語に男女の差はありません。それもあって、日常生活において言葉遣いで「性別の差」を感じることはほとんどなくなりました。

 

だからこそ、「ーっす」という言い方は「性別の差」があるように思えて気になってしまったのかもしれません。

 

時代の流れからしても、今後は性別による言葉の違いはさらに減っていくと思います。女性で「ーっす」という言い方をする人が増えるのか、男性が「ーっす」と言わなくなるのかはわかりませんが、使われる言葉が時間とともに変化していくのは、まるで生き物みたいで面白いですね。

 

自分では意識していないですが、私もきっと10年前と比べたら随分話し方が変わっているのだろうと思います。(このブログも10年後に読み返したらびっくりするかもしれません。)

 

ではまた!

 

きゅうり(矢野友理)