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日常の考察

【読書記録】花と流れ星/道尾秀介

道尾秀介さんの「花と流れ星」を読みました。

 

滑らかでストレスなくスルーッと読める文章。私が読んできた本の中でもトップ3に入る滑らかさです。そして意識しなくても自然に映像が頭に浮かんできます。文章が巧いってまさにこういうことなんだなーと思わされます。

 

でも、だからこそつらいのが、ゾワッとする描写があることです。私は怖い描写が苦手なので読んだ後も身震いしてしまいました。ものすごく残虐なシーンがあるわけではなく、事実だけを切り取れば他の本と比べて特別怖いわけではないのですが、なんかゾワッとするんです。

 

しかも、解説を読んだら、この本は「真備シリーズ」の3作目、初の短篇集で、既刊の長篇二作よりホラー色が希薄らしい、と判明しました。これで希薄ってことは……想像すると恐ろしいですね。

 

ちなみにストーリーは最高に面白いです。5つの物語全て最後に必ず驚きがあり、短篇なのに長篇のような読み応えがあります。

 

この方の作品は他にも読んでみたくなりました。


次はできるだけ怖くないお話を選びたいと思います!

 

花と流れ星 (幻冬舎文庫) [ 道尾秀介 ]

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ではまた!

きゅうり(矢野友理)