【読書記録】ハサミ男/殊能将之
殊能将之さんの「ハサミ男」を読みました。きっかけはSNSです。すごく評判が高かったので読んでみたくなり、手に取りました。
読んでみた感想は……一言でいうと、「混乱」です。内容は面白くて、続きが気になるのでぐいぐいと読み進められるのですが、どんでん返しの部分で「おお!」となるのではなく、「ん? よくわからない……」と混乱してしまいました。その後、丁寧な説明があって理解はできたのですが、私がこのタイプのトリックを読み慣れていないせいか、最後まで頭がぐるぐるしてしまいました。
・いい人だと思っていたら、実は犯人だった
とか、
・この人は実はこんな原因で亡くなっていた
とか、
そういう感じのどんでん返しは、それがわかった瞬間に「おお!」と驚き、同時にすっきりするのですが、この物語は、最初から「この人は○だ」と私は思って、でも「×だ」という描写があって、それは読者を誤解させるための意図的なもので、結局「○だ」が正解だったけど、じゃあ「×はなんだったんだ?」と混乱、みたいな感じです。(説明が下手ですみません。)
でも「何目線?」と思われるかもしれませんが、こんな小説が書けるなんてすごすぎる!とも思いました。たぶん、すごすぎるが故に、読み慣れていない私の脳では理解が追いつかなかったのでしょう。もしかしたら上級者向けなのかもしれません。(あるいは私が未熟なだけかもしれません。)
結論、混乱はしたけれど、すごく面白かったです!
☆
価格:968円 |
ではまた!
きゅうり(矢野友理)