微男微女

日常の考察

私は大学生の頃に“転職”した

2021年4月、社会人7年目に突入しました。「7年目」なので、約6年間、社会人をやってきたことになります。新卒で入った会社に今もいるので、同じ会社で6年間働き続けたことになるのですが、実は私、入社前は3ヶ月くらいで辞めると思っていました。

 

3ヶ月でくらいで辞めると思っていたのは、「果たして私に社会人が務まるものなのだろうか」という思いがあったからなのですが、逆に、自分への期待値が低かったからこそ、今も続けられているのかもしれません。

 

でもさすがに、「会社との相性」はあるので、期待値が低かっただけで続けられるものではないでしょう。ではなぜ相性の良い会社に新卒で入れたかというと、大学生の頃に“転職”したからだと思っています。

 

私は会社の同期の中で内定を得たのが一番遅い人でした。みんな遅くとも夏頃には内定をもらっているのに、私は冬に内定をもらいました。他の会社に行く予定だったからです。

 

就職活動では、大手企業ばかり受けていました。そして、大学4年の春、第一希望ではありませんでしたが、業界的には第二希望の大手企業に内定をもらい、そこで就職活動を終えました。その会社の内定式にも出席しましたし、会社見学的なものにも参加しました。

 

その中で、どうしても自分には合わないという違和感が拭いきれませんでした。その会社の何かが良くなかった、というわけではないので、そもそも「大手企業」が合わないということだったのだと思います。

 

その後、自分の将来について悩むようになり、起業スクールに通ってみたりもしました。そして、これまでは一切見てこなかった、いわゆる「ベンチャー企業」にも興味を持つようになり、転職活動をやり直すことにしました。かなり回り道をしました。

 

これまでの活動は何だったのか、というくらい、全く違う企業規模、業界を見るようになりました。でも、なかなかしっくりくる企業に出会えず、もやもやしたまま、内定も維持したまま、時は過ぎていきました。

 

そんな中、ふと大学の仲間に「今内定をもらっている企業に行くかどうか迷っている」と話したところ、「うちの会社受けてみる?」と言ってもらえました。その人は、諸事情により、一足早く会社で働いている人でした。

 

何となく面白そうな会社だと思い、受けてみることにしました。そして、内定をもらえました。一切自分を取り繕うことなく内定をもらえたことと、自由そうな雰囲気と、働く人も面白そうだという直感とがあわさって、その会社に行くことに決めました。

 

私は、これを「転職」だと思っています。

 

「会社の変更」を決めたのが入社前か入社後かの違いでしかなく、実質的に転職です。内定をいただいていた大手企業は、入社したわけではありませんが、内定式や会社見学など、入社前の交流を通じて、何となくどのような会社かわかっていました。

 

そして、自分には合わないだろうと思い、入社前に転職(=就活のやり直し)したのです。

 

今の会社に入ってからこれまで、転職しようと思ったことは何度もありますし、実際に転職活動をしたことも何度かありますが、それでも6年も務めることができたのは、一度“転職”を経験していて、それなりに相性の良い会社に入ることができたからだと思っています。

 

結局何が言いたいかというと、「違和感は大切にしましょう」ということです。これまでせっかく頑張ってきたのに、とか思わない方がいいです。違和感を感じたら、思い切って方向転換した方が良いと思います。

 

ではまた!

 

きゅうり(矢野友理)