転職活動中に「朝の目覚め」の最適解を考えた話
最近、転職活動をしたのですが、その中で転職活動とは全く関係のない気づきを得たので、今回はその気づきについて書こうと思います。転職活動のことをブログに書けるのは、社長にも直属の上司にも伝えてあり、「悔いの残らないように頑張って」と言っていただきながらの転職活動だったからです。珍しいと思いますが、そういう会社なのです。(これはかなり特殊な例なので、これから転職活動をする人は、会社に気づかれないように活動した方が良いと思います。)
転職活動で1社だけコンサル会社に応募しました。その二次選考でコンサル独特の問題が出されるという話をエージェントから聞き、対策として、フェルミ推定とケース問題について勉強することになりました。
対策として読んだ本は以下の2冊です。
「~東大生が書いた~ 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート」
結局、その選考は通過しなかったのですが、どちらの本も非常に面白く、勉強して良かったと思っています。
このうち、ケース問題ノートの中に、気になる問題がありました。それは、「睡眠を改善するには」という問題です。ケース問題ノートに載っているたくさんの例題のうちの一つで、「どうすればよりよい睡眠をとることができるか」を考えるものです。
そもそもケース問題とは何なのか説明すると、たとえば「東京の朝の電車の通勤ラッシュを軽減するにはどうすれば良いか?」というような、課題解決のための思考力を問う問題で、思考実験をしながら論理的に解決していかなければなりません。それも、実現可能な施策を、筋道を立てて示す必要があるので、「何となくそれっぽい答え」を思いつくままに述べるだけではダメなのです。
そのため、本来は考えていくにあたって、まず「前提確認」をし、その上で「現状分析」を行い……と流れがあるのですが、このブログでは問題を解くことを目的としているわけではないので、そのあたりは気にせず考えたことを書いていきます。
早速ですが、「睡眠」を分解してみるとどうなるでしょうか。
ケース問題ノートによると、睡眠は
寝つき:ベッドイン→入眠
寝る:入眠→覚醒
寝起き:覚醒→ベッドアウト
の3つに分けることができます。
ベッドインからベッドアウトまでの時間は、各自の生活スタイルによって違いますが、その時間制約がある中で、睡眠から得られる体力回復・精神的満足感をいかに大きくするかを考えなければなりません。
ベッドインからベッドアウトの一定の時間の中で、よりよい睡眠をとるためにはどうすれば良いのか。
睡眠の質を高める、というアプローチの仕方もありますが、つなぎ目の時間である「寝つき・寝起き」の時間を短くすることで、「睡眠」の時間を長くする、というアプロ―チの仕方もあります。
ここで、皆さん、自分の睡眠を思い返してみてほしいのですが、何か思い当たることはないでしょうか。「寝起き」にかかる時間、長くありませんか。アラームを何重にもセットしていませんか。
「寝つき」にかかる時間は自分ではコントロールしにくいです。どれだけ強く寝ようと思っても、寝られない日もあります。でも、「寝起き」に関しては、明確に、自らの意志で、時間をかけてしまっています。
会社勤めをしていると、毎朝決められた時間までに出社しなければならないため、遅刻しないよう用心深くなりますよね。私の場合はアラームを5重にセットしています。
たとえば、6:30、6:40、6:50、7:00、7:10に鳴るようにセットする、ということです。7:00に起きたいときは、二度寝してしまっても遅刻しないように、こういうアラームのセットの仕方をします。似たようなことをしている人、きっと大勢いますよね。
でも、ケース問題を解いて、これがいかにもったいないことか、気づかされました。
7:00に起きたいのなら、7:00になるまでは、ぐっすり眠っていた方が良いのです。6:30~7:00の30分間は本来ぐっすり眠れるはずの時間だったのに、アラームを30分前からかけることで、「ぐっすり眠れるはずの時間」が「アラームに睡眠を邪魔される時間」に変わってしまっているのです。
「朝の30分は貴重だ!」と思っているのに、実際は朝の30分を無駄にし、「少しでも長く寝ていたい」と思っているのに、実際は睡眠時間を削っているという現実……
7:00に起きたいのなら、7:00にアラームをセットする。
どうしても二度寝が怖いなら、6:55か7:05にもセットしておく。
これが最適解ではないでしょうか。
と言いつつ、怖くてとても実行に移せそうにないのですが……。
ではまた!
きゅうり(矢野友理)