微男微女

日常の考察

GW中に肉体労働でリフレッシュしました

ゴールデンウィークが終わってしまいましたね。あっという間でした。皆さんは連休中、何をして過ごしましたか。私はこの連休中に少しだけ“肉体労働”をしました。その肉体労働が思いのほか良いリフレッシュになったので、今回はそのことについて書こうと思います。

 

コロナ禍なのでゴールデンウィークは帰省するか悩んだのですが、数ヶ月前に祖父が亡くなり、家のことでいろいろとやることもあったので、数日だけ実家に帰りました。実家に帰るといつも気が抜けて何もやる気が起きないのですが、今回は違います。“仕事”があったのでダラダラしつつも、きっちり働いてきました。

 

私の“仕事”は、2つ。

 

1つは、駐車場のライン引きです。駐車場の白い線が薄くなってきたので、ラインを引き直す必要があったのです。ここで皆さんがイメージする仕事は、「ペンキで塗る作業」ですよね。私も、ペンキで塗るのだろう、と思っていました。

 

ところが、実際にやった仕事は「シールを貼る作業」でした。実は、駐車場のあの白いライン、専用のシールがあるんです。そのことが判明したため、急遽ペンキからシールに変更したそうです。ラインを引きたいところにローラーで接着剤をつけ、その上にシールをのせて、さらに上から金槌で叩いてくっつける、というやり方です。

 

私は金槌で叩く役割を担いました。はっきり言って、かなり手が疲れました。駐車場は全部で30台近くあり(家の車をとめる駐車場ではなく、お客さんに貸している駐車場です)、全部ラインを引き直したので、かなりの量です。

 

↓これを見てください。右手の親指の皮がめくれてしまいました。頑張った証です。

 

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ただ、疲れたのは事実ですが、清々しさもあり、「良い汗を流した!」と思いました。作業中も、「もうこんなに進んだ。あと残り何台。頑張ろう!」と進捗を確認することでモチベーションを維持できました。こういう作業の良いところは、進捗が目に見えてわかるところです。手を動かせば、確実に、少しずつ進んでいくところ。そして、それがパッと見てわかるところ。

 

パソコンの前に座って、思考を巡らせることも「仕事」ですが、進捗状況がわかりにくいです。それは他人にとってわかりにくいだけなく、自分にとってもわかりにくいんですよね。他人が成果物を見るまでわからないのは仕方ないとしても、自分にとってもわかりにくい、というのが厄介です。思考を巡らせているのは自分なのだから、自分が働いていることは自分自身が一番よくわかっているはずですし、形になっていなくても、頭の中でどれだけ進んでいるかは、自分ではよくわかっているはずです。でも、やっぱり進んでいる感覚は、「実感」としては得られにくい……頭を使うのがメインな仕事はそういう側面があります。

 

それが、こういう作業だと進捗状況が確実にわかります。そのため、「こんなに進んだ!」と作業しながら喜びを感じることができます。

 

続いて2つ目の仕事について話します。帰省中は、上述のような、作業の進捗状況がはっきりわかる仕事をもう1つしたのですが、それは何かというと、草むしりです。駐車場の隅のほうにある空きスペースに生えている雑草を引き抜く作業です。「除草剤を使えばラクじゃない?」と提案しましたが、過去に何度も除草剤を使ってきて、その上で、使わない、という判断に至ったことを聞き、素直に従うことにしました。

 

どうやら除草剤を使ってきれいにしても、またすぐ生えてくるみたいですね。「雑草ってすごいな」と感心しました。どんな困難なことがあっても諦めずにチャレンジすることを、「雑草魂」と表現しますが、なるほど、こういうことか、と思いました。

 

↓草むしりを頑張っている途中。

 

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草むしりが終わった後は、後味の良い疲労感がありました。肉体労働をして、体は確実に疲れているはずなのに、全然嫌な感じはしませんでした。むしろリフレッシュできて、スッキリした気持ちになりました。

 

その時、ふと帰省前に読んだ記事を思い出しました。それは、新R25で茂木健一郎さんが語っていた「『休日何もしてないのに、休めてない気がする』のはなぜ!? 茂木健一郎直伝“最強の休み方”」という記事です。以下、引用します。

 

あのね、脳にとっての休息って「睡眠」なんです。

寝てる間に情報を整理し、老廃物を洗い流す。脳はこれで十分休まってます。

なのになぜキミは休まってないように感じてしまうのかというと、平日から脳のモードを切り替えられてないからです。

 

 

さっき、休日はずっと動画を観てるといいましたよね。

よく考えてみてください。座って、画面を見て、デジタル情報を得る。

いや、仕事と同じ状態じゃん。それ。

 

 

脳にとって最上のリフレッシュとは、「普段とまったく違う状態にしてあげること」なんですよ。

現代のビジネスパーソンのほとんどは1日中PCに向き合うデジタル生活。なのに、休日も同じようにスマホやテレビを眺めてるでしょ? これ、脳は全く休まってないの。

たとえ「遊び」だったとしても、平日と同じ脳を使ってるならリフレッシュになってない。

 

 

休日にすべきは、脳を平日とまったく違うモードに切り替えること。

 

しっかり寝たら、あとは「いつもと違うモードでフル稼働させる」。これが脳が休まる「最強の休日の過ごし方」です。

 

 

普段、一日中パソコンの前に座って仕事をしている私にとって、草むしりなどの肉体労働はまさに「平日とはまったく違うモード」になれる仕事だったわけです。そのおかげで、図らずも「最強の休日」を過ごすことができました。仕事をして貢献しつつ、リフレッシュもできたなんて、最高ですよね。

 

翌日はしっかり筋肉痛になりましたが、そんなのチャラです。

 

ではまた!

 

きゅうり(矢野友理)