微男微女

日常の考察

仕事の負荷は、仕事だけじゃない

仕事をするのにかかる負荷は、仕事だけではありません。会社を休んでいる自分と仕事をしていた時の自分を比べると、それがよくわかります。

 

具体的に説明します。

 

過去のブログを読んでくださった方はご存知かと思いますが、私は今コロナ後遺症で休職中です。体調が良くないとブログを書くのは難しく、あまり書けない時期もありました。ですが最近は悪いなりに安定しており、徐々に書けるブログの本数が増えてきました。

 

ここで、以前の私なら「会社での仕事は事務系の仕事(秘書)だから、もう少し良くなれば復帰できそう!」と思うところなのですが、今の私はだいぶ経験値が貯まっていて、何をするのにどのくらいの負荷がかかるのか、かなり精度高くわかり、「そう簡単に復帰できるほど仕事は甘くない」と思っています。

 

自分を例に挙げると、秘書の仕事は主にPCを使う事務仕事で、しかも社長のブログの代筆も担当していたので、その部分だけ切り取ると、「今こうしてブログを書いているのと同じではないか」「今ブログが書けるなら仕事もできるのではないか」と思ってしまいそうになります。

 

でも、そんなわけありません。実際に復帰に失敗したことで、より強く痛感しました。

 

秘書の仕事はブログの代筆だけではありませんが、わかりやすくするために仮に私の仕事がブログの代筆だけだとしましょう。それでも、今こうしてブログを書いているのとは違う部分がたくさんあります。

 

それが、「仕事だけじゃない、仕事の負荷」です。

 

以下、「ブログ代筆以外の負荷」を列挙します。

 

・どんなに眠くても遅刻しないように起きる(眠さに逆らう負荷)

・身だしなみを整え、家を出る(出社準備の負荷)

・鞄を持ち、マスクを付けて移動する(鞄の重さ、マスク着用による呼吸のしづらさ)

・電車に乗る(多くの他人と同じ空間にいるストレス、移動中はできることが限られるストレス、痴漢・転倒のリスクなど)

・お茶やお菓子を買う(金銭的負荷)

・挨拶をし、席に着く(気を遣う)

・メールなどの確認をする(本来の仕事以外の仕事)

・電話、メール、社長からの口頭での指示等にすぐ反応できるよう意識しながらブログを書く(気を遣う、集中力がとぎれる)

・決められた時間以上の時間で、決められた仕事をする(自由に振る舞えない、自由に休憩できない)

・楽な恰好ができない(姿勢、服装など)

・同じ部署のメンバーや上司との連携

・帰る(出社時と同じ移動の負荷)

・翌朝のことを考えて早めに布団に入る(やりたいことを我慢、寝坊できないプレッシャー)

 

中には「負荷」と言うのは大袈裟だと思われるものもあるかと思いますが、そういう、普段は「負荷」として意識していないけれど実は「負荷」だよね、というものをあえて取り上げているので、その点ご了承ください。

 

ここで、列挙した負荷を見てみると、あることに気づきます。

 

「これ、在宅勤務だったら発生しない負荷ばかりじゃない?」

 

検証するために、在宅勤務でも発生する負荷と、在宅勤務だったら発生しない負荷に分けてみましょう。

 

【在宅勤務でも発生する負荷】

・どんなに眠くても遅刻しないように起きる(眠さに逆らう負荷)

・メールなどの確認をする(本来の仕事以外の仕事)

・電話、メール、社長からの口頭での指示等にすぐ反応できるよう意識しながらブログを書く(気を遣う、集中力がとぎれる)

・決められた時間以上の時間で、決められた仕事をする(自由に振る舞えない、自由に休憩できない)

・同じ部署のメンバーや上司との連携

・翌朝のことを考えて早めに布団に入る(やりたいことを我慢、寝坊できないプレッシャー)

 

※在宅勤務だと負荷が軽減されるものは文字を小さくしました

 

【在宅勤務だったら発生しない負荷】

・身だしなみを整え、家を出る(出社準備の負荷)

・鞄を持ち、マスクを付けて移動する(鞄の重さ、マスク着用による呼吸のしづらさ)

・電車に乗る(多くの他人と同じ空間にいるストレス、移動中はできることが限られるストレス、痴漢・転倒のリスクなど)

・お茶やお菓子を買う(金銭的負荷)

・挨拶をし、席に着く(気を遣う)

・楽な恰好ができない(姿勢、服装など)

・帰る(出社時と同じ移動の負荷)

 

やはり、在宅勤務だったら発生しない負荷が大半ですね。在宅勤務が認められないのが本当に残念です。(週2日だけ在宅勤務が認められていた時期もありましたが、今は認められていません。)

 

普段は負荷だと意識していなくても、こうやって見ると随分多くの負荷があることがわかります。繰り返しになりますが、列挙したものは、「ブログ代筆(本来の仕事)以外の負荷」です。仕事に直接的に関わる負荷が一番大きいですが、それを除いてもこんなにたくさんある、ということです。コロナが流行し、在宅勤務が広まっていく中で、こういった出社のデメリットは既に多くの人が発信しており、私も認識していましたが、こうして一つ一つ挙げていくと、出社による負荷の多さに改めて驚かされます。

 

ただ、在宅勤務でも仕事である以上、様々な負荷は当然あります。プライベートでのブログは、いつ何をしようと完全に自由なので、横になりながら頭を働かせて、ある程度考えがまとまったら起きて執筆、ということが可能です。そのため、思考さえまとまっていれば、執筆する時間はかなり短くて済みます。出社して仕事としてブログを書くことに比べたら、ものすごーーーーーく省エネで書けるのです。しかも、体調の良い時にPCでササッと書いて、あとは横になりながらスマホで推敲すればOKなので、実質的な執筆時間は本当に短くなります。そして何より、一番良いことは「自由に書ける」ことです。仕事では、代筆なので当然自由に書けないですし、様々なことに気を遣いながら書かなければならないので、ものすごく頭を使います。「執筆」そのものの負荷の大きさが桁違いです。


このように、仮に仕事が執筆だけだとしても、執筆そのものの負荷の大きさも、執筆以外の負荷の多さも、プライベートでの執筆とは比べ物にならないことがわかります。だからこそ、復帰は慎重に判断しなければならないと思っています。私だけで決めるものではなく、お医者さんとの相談になりますが、もう二度と失敗しないようしっかりリハビリし、万全の体調に戻したいです。


それにしても……やっぱり、在宅勤務って最強ですね!


ではまた!

 

きゅうり(矢野友理)