微男微女

日常の考察

本名で書いている理由

前回、中田敦彦さんのYouTube大学がきっかけで漫画「デスノート」を読んだという話をしましたが、中田敦彦さんと言えば、最近、顔出し引退宣言をして、その後すぐ、宣言の撤回をしたことで話題になりましたね。プライバシーの問題などから一度は顔出しを引退したものの、顔出しの必要性を感じて撤回したようです。

 

私は有名人ではないので、プライバシーの問題に直面したことはありませんが、ライター活動をするにあたって、本名で書くか、ペンネームで書くかで悩んだことはあります。

 

実は一番最初にライターの仕事をした時は、ペンネームを使いました。本名をネット上に載せることに抵抗があったからです。

 

ただ、その後いろいろと考えて、最終的には本名で書くことにしました。その一番の理由は、「匿名なら書けてしまうけれど、本名では書けないようなこと」を書かないようにするためです。

 

自分が特定されない状況だと、たとえば誰かの悪口だったり、会社の情報だったり、書こうと思えばいくらでも書けてしまいます。もちろん、ペンネ―ムだったら書くのかというと、そんなことはありませんが、それでも、理不尽な目にあってどうしても許せないと思ったとき、あるいは疲弊して判断力が鈍っているとき、絶対書かないと言い切れるか、と聞かれると、YESと答える自信はありません。

 

そういうときに、本名が「ストッパー」の役割を果たしてくれます。本名を公開していれば、自分の名前で堂々と書けることしか書かないからです。「世界中の誰に見られても、『私が書きました』と言えるかどうか」という基準を常に持つことができるのです。

 

ただ、例外もあって、「LGBTのBです」という本は、「きゅうり」というニックネームで出版しています。本名にするか少し迷ったのですが、テーマがテーマだけに、無難な方を選びました。オープンにしているとはいえ、何となく抵抗があったんですよね。

 

ではまた!

 

きゅうり(矢野友理)