微男微女

日常の考察

手元に残す本と、手放す本

部屋に本や漫画が増えてきたので、一昨日、「もう読まないだろう」と思うものを集め、BOOK OFFに持って行きました。量は、リュックサックがパンパンになるくらい。計3,000円くらいで売れました。定価で買った値段に比べたら随分安いですが、これで部屋が片付いたと思えば、ありがたいことです。

 

最近は紙ではなく、電子書籍で読んでいる、という人も増えていると思いますが、紙で買った場合は増えていく一方なので、どこかで売る時がやってきます。その際、皆さんはどれを手元に残し、どれを手放すか、すぐに決めることができますか。

 

私は……即決です。

 

これまで明確に意識していたわけではありませんが、自分の中に基準があり、すぐに残すものと売るものに分けることができます。そしてその基準は、本と漫画で異なります。もっと言うと、本は小説か小説以外かでさらに基準が異なります。

 

まず、本について。

 

本は、小説の場合、一度読んだら繰り返し読むことはまずありません。小説は、「どんな話だったか」に興味があるので、一度認識した内容を繰り返し読む気になれません。同じ小説を二度読むくらいなら、その時間で他の小説を読みたいです。そのため、基本的には全て売ります。手元に残っているとしたら、それはまだ読んでいない小説です。

 

小説以外の本の場合は、「心に残る内容だったか」どうかが基準になります。繰り返し読むかどうかは関係ありません。小説よりは繰り返し読む確率は少し上がりますが、それでも本は基本的に一度読んだらそれで終わり、ということが多いです。そのため、大半が「多分もう読むことはないだろうな」と思う本なのですが、ためになる内容だと思えば、残しておきます。

 

本については以上です。次に、漫画についてですが、漫画は完全に「繰り返し読むかどうか」を基準に決めています。面白い漫画は何度でも読みたいからです。漫画は内容を知りたくて読むというのももちろんありますが、何より、読んでいるその時間が幸せなので、好きな漫画は繰り返し読み、何度でも楽しみたいです

 

こうやって整理してみると、本は一度読んだら終わり、漫画は何度でも読む、という違いがあることがわかりました。私の中で、本は「内容を知るために買うもの」なのです。「内容」を買っている、とも言えます。一方、漫画は「読んで楽しむために買うもの」であり、内容を買っているというより、楽しい時間を買っている、という側面が強くなります。

 

そう考えると、小説は、海外旅行と似ています。これまで何ヶ国か旅行に行きましたが、私は、一度行った国にもう一度行きたいという思いはあまりありません。どれだけ楽しかったとしても、「どうせ行くなら、行ったことのない国に行きたい」という思いが勝ってしまうからです。「同じ小説を二度読むくらいなら、その時間で他の小説を読みたい」という気持ちと近いものを感じます。

 

小説が海外旅行と似ているなら、漫画はディズニーランドと似ていると言えるでしょう。ディズニーランドのアトラクションは、何度でも楽しめます。「アトラクションの内容を知りたかっただけだから、一度経験したアトラクションはもういいや」とは思いません。待ち時間が長くても、楽しい時間のために、繰り返し並んでしまいます。

 

私は、小説は海外旅行、漫画はディズニーランド、という結論になりました。

 

皆さんはいかがですか。

 

ではまた!

 

きゅうり(矢野友理)