微男微女

日常の考察

人は「できない」から責められるわけではない

例えば仕事で失敗した時、あるいはミスをしてしまった時、上司に責められるというのはよくあることだと思いますが、人は「できない」から責められるのではありません。

 

ということを、私はカメ子から教わりました。

 

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カメ子は私が飼育しているミシシッピニオイガメです。

 

私は今、コロナ後遺症で体調が良くないのですが、カメ子は当然、私の体調不良のことなんて全く理解していません。

 

そのため、私の体調なんてお構いなしに「餌がほしい」とおねだりしてきます。そこに一切遠慮はありません。いつも通り激しく「餌くれダンス」を踊ります。

 

当たり前ですが、カメ子の必死の「餌くれ」アピールを見て、「私も体調不良で必死なんだよ!」と怒ったりはしません。むしろ、なんて可愛い生き物なんだろうと思い、癒されます。

 

でもよく考えてみてください。同じことを人間がしたらどうでしょうか。

 

例えば、体調不良で苦しんでいる時に、一緒に住んでいるパートナーに「ご飯まだ?」と言われたとしたら……「こっちはそれどころではない」と思うでしょう。間違っても、「可愛い」と癒されることはないはずです。

 

同じことをしていても、カメ子と人間では評価が全然異なります。両者の違いは、一言でいえば「期待されている役割」です。

 
人間であれば当然、相手の状況を多少なりとも理解して、相手を思いやる行動をとることができるだろうと期待されています
 
一方でカメ子は、そんなものは端から期待されていません。カメ子は亀なので、こちらがどんな状況にあろうとも「餌をくれ」とおねだりしてくるのは当然のことです。そして当然、飼い主はそれに応える義務と責任があります。
 
「人間と亀を比べられてもピンとこない」という人は、スポーツを例に考えてみてください。サッカー選手がサッカーで期待されているプレーができないと、様々な人からなんやかんや言われてしまうかもしれませんが、野球をうまくプレーできなくても責められることはありません。
 
「期待されていないこと」ができなくても、別にそれは問題ないということです。
 
そう考えると、「できないことを頑張ってできるようにする」より、「相手の期待値や期待内容をうまくコントロールする」方が、少ない労力で良い結果を得られることになるのはないでしょうか。
 
 
カメ子は癒しだけではなく、こんな学びも提供してくれました^^
 
ではまた!
 
きゅうり(矢野友理)