微男微女

日常の考察

生き物を飼う怖さ

生き物を飼っている人や子育てをしている人にはかなり共感してもらえるんじゃないかと思う話をします。

 

私は約2年前からミシシッピニオイガメのカメ子を飼っているのですが、カメ子を見ていると、ふと「私がこの子の命を握っていて良いのだろうか」と思うことがあります。

 

生き物を飼っているのですから、当然、愛情を注ぎながら責任をもってしっかり育てています。そしてカメ子は元気にすくすく成長しています。

 

ですが、カメ子が幸せなのかは実際のところわかりません。水槽が野生よりはるかに安全な環境であることは間違いないでしょう。ただ、一方で、水槽という小さなケースの中にカメ子を閉じ込めている、という見方もできなくはありません。

 

仮にカメ子を水槽に閉じ込めていると捉えるなら、「可愛いねぇ~♡」などと言いながらカメ子を観察している私はすごく残酷です。そんな自分を俯瞰して、怖くなります。

 

特に、コロナに感染した時が怖かったです。約1週間、ホテル療養していたのですが、ホテル療養中は(もちろん自分の体調も心配でしたが)家で孤独に過ごすカメ子のことが非常に気がかりでした。

 

一番心配だったのは、自動給餌器がちゃんと機能するか、ということでした。もちろんちゃんと動くことを確認した上でセッティングしましたが、万が一動かなくなってしまったら、カメ子は餌を食べることができません。

 

また、水替えができないことや、異変が起こっても気づけないこと等も心配でした。

 

水槽は、私さえしっかりしていれば、どこよりも安全な環境です。ですが、これは言い換えれば、私がいなければカメ子は何もできない環境だということです。私がいない場合は、むしろ野生の方が安全でしょう。野生なら自分で餌を見つけることができますが、水槽ではどうにもならないからです。

 

そういう“不自由な”環境にカメ子をおいていることを忘れず、できるだけ快適に過ごしてもらえるように努力することが飼い主の使命ですね。

 

 

最後に、何をしても可愛くて、毎日私を癒してくれるカメ子の姿を一部お見せします。

 

 

甲羅磨き終了後のカメ子。ふてくされて、しばらくこの状態で固まっていました。感情がわかりやすいですね。

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シェルターの上という、わざわざ不安定な場所で寝るカメ子。器用にバランスをとってすごい! そして可愛い。

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ではまた!

 

きゅうり(矢野友理)