微男微女

日常の考察

OLという言葉がしっくりこない

タイトルそのままですが、OLという言葉がしっくりこないです。OLとはOffice Lady、つまり女性会社員のことで、私も(今は休職中ですが)会社員なので世間的にはOLということになるのでしょう。でも、私は自分のことをOLとは言わないですし、OLだと言われてもしっくりこないです。

 

なぜ急にこんなことを言い出したのかというと、きっかけは以下の記事を読んだことにあります。

このご時世、もう「主婦」という言葉は使わないほうがいいのかもしれない | Books&Apps

 

「主婦」という言葉について論じられていて、すごく良い記事だと思ったのですが、同時に、私はこの記事とは全然違う点で「主婦」という言葉がしっくりこないと思いました。

 

記事の詳細については実際に読んでご確認いただければと思いますが、記事では「主婦」という言葉にどういうメッセージが含まれているか、「主婦」という言葉がどういう使われ方をしているのか、といった観点から、この言葉を掘り下げつつ、意見が書かれていて、非常に納得感のある内容になっていました。ですが、私はそういう観点ではなく、「主婦」という言葉に自動的に含まれてくる「女性であること」に違和感を覚えました。

 

前提として、そもそも私は既婚者ではないので、どのような捉え方をしようとも「主婦」にはなり得ないです。そういう意味では違和感があるのもしっくりこないのも当然と言えば当然のことなのですが、私は仮に自分が結婚して家事を担当することになったとしても、自分のことを「主婦」だとは思わない気がします。(妄想だと言われればその通りなのですが……。)理由はシンプルで、結婚することも家事を担当することも性別は関係ないのに、急に「女性」としてカテゴライズされることに違和感を覚えるからです

 

OLという言葉がしっくりこないのも同様の理由で、会社員であることに性別は関係ないのに、急に「女性」としてカテゴライズされることに違和感を覚えます。別に誰を責めるわけでもないのですが、「OL」と言われたら、本当に純粋に、「ただの会社員じゃダメなんですか?」と思います。今まで「あなた」と人間として扱われていたのに、急に「女性のあなた」と言われているような感覚になってモヤモヤしてしまいます。性別が関係ないところで性別が出てくることにモヤモヤするのです。こうやって言うと、今のこの時代だから敏感になっているのではないかと思われるかもしれませんが、そうではなく、私はナチュラルにモヤモヤします。(ナチュラルではないモヤモヤってなんだ?笑)

 

ただ、私は「主婦」や「OL」という言葉の使用を批判しているのではありません。これは私が個人的に違和感を覚えているだけです。いわゆるポリコレ的な話とは少し違います。ポリコレの観点では、たとえば、かつては「保母」さんだったのが「保育士」さんに呼び方が変わったり、「看護婦」さんが「看護師」さんに変わったり、職業の呼称に関して変化がありました。

 

私が言っているのはこういった話とは少し違います。個人的には「主婦」に変わる性別の意味合いを含まない使いやすい言葉があったらありがたいなと思いますし、「OL」という言葉がなくなってくれたらいいなとは思いますが、これらの言葉自体を問題視しているのではありません。

 

私は、「主婦」や「OL」のような「女性」という意味合いが自動的に含まれてくる言葉が自分に対して使われた時、自分が「女性」というカテゴリーに入れられてしまうこと、そしてそれが性別に関係ない場面で使われることに違和感を覚えるのです。

 

(なお、実際に私が「OL」と言われたとして、相手に対してマイナスの感情を抱くことはありません。あくまで「言葉」に対するモヤモヤであり、違和感であることを最後に補足させてください。)

 

以上、私の意見を述べてみました。

 

ではまた!

 

きゅうり(矢野友理)