【読書記録】片眼の猿/道尾秀介
道尾秀介さんの「片眼の猿」を読みました。
盗聴専門の探偵を職業とする三梨という人物が主人公で、ある楽器メーカーの調査をしている際に殺人事件に巻き込まれてしまい……というお話。
この作者さんの小説は何冊か読んでいて、怖くてゾッとする描写のある作品が多いですが、この本はライトな文体で書かれていて、全体的に明るい雰囲気でした。夜に読んでも平気な作品です。殺人事件が起こりますが、ライトなので私みたいに怖いのが苦手な人でも楽しめると思います。
たくさん張られた伏線が最後にすべてきれいに回収されてすっきりするのですが、ガツンと大きな衝撃やどんでん返しがあるというよりは、小さな驚きがいっぱいあるミステリーでした。テンポよくすらすら読めるので、皆さんぜひ気軽に手に取ってみてください。
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片眼の猿 One-eyed monkeys (新潮文庫 新潮文庫) [ 道尾 秀介 ] 価格:649円 |
ではまた!
きゅうり(矢野友理)